机に置かれた箱。
花がぎっしりと詰まっている、ように見える。
横に置かれた手紙には、
余ったのでつくりました
と、相変わらず私よりも綺麗な字が並んでいる。
いつからお花をつくっていたのだろう。
私が知らない間にずいぶんとオシャレになったものだ。
私が知っているきみは、映えとか知らない。
シンプルであればあるほど美が引き立つと言っていた。
見た目を凝ったところで、味には負けると。
笑みが浮かんでいた私はそっと箱の中の花びらを拾いあげ、口へと運ぶ。
ゆっくりと優しい餡の甘味が広がる。やっぱり彼の作品だ。
2/9/2026, 10:51:39 PM