「あなたはどのルートを行きますか?」
ポッーンと目の前に看板が現れた。
分かたれた道にはどちらにも何かを指し示すものは何もなかった。
例えば「こちらは茨です」
例えば「こちらはバラ色です」
例えば「とくに何の代わり映えしない平々凡々です」
みたいな。
ただそこには分かれ道が存在しているだけだった。
胡座をかいて考え込む。
ウンウンと唸ってみる。
悩んでみる。
とまぁ、そんな素振りをしてみても、答えは最初から決まってる。
人生を左右するとか重要なとかそんな事は誰に言われなくても重々承知している。
これはすべて自分の選択で覚悟だ。
平々凡々でも
茨のでも
バラ色のでも
その全ての道において共に歩むのはアイツしかいない。
アイツの手を取らないという選択肢はない。
分かれ道だと思ってたいた道は
最初から道は一つしかなかった
待ち受けるルートで何が起きても
アイツが側にいれば
それだけでいい
2023.6.9/岐路
6/9/2023, 8:59:50 AM