noname

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ずっと、
ずっと。

ずっと、 ずっと夢に見ていた。
綺麗で、
美しくて、

絶対に叶わない夢、を。

貴方のいれたコーヒーは温かくて。
それでいて優しくて。
苦味も、
甘味も、
貴方を感じられて大好きだった。
そんなこと言えば、
夕陽に照らされてなのか、
照れているのか。
なんとも分からない顔の赤さで微笑んだ。

ああ、この笑顔だ。
この笑顔が「明日も生きよう」 と思わせてくれたもの。

そして、一生見ることが叶わないもの。

包み込むような暖かさの煉瓦造りは貴方の家。
心地よくて、入り浸ってた。
この感覚、 貴方を感じて好きなんだよね。
なんて言えば、
暖炉の火によってなのか、
照れているのか。
分かってしまう顔の赤さでこちらを見た。

「僕を感じて、どうするの?」
そんなことを言いたい目で。

ああ、そうか。そうだ、 その目だ。
ずっと見ていたいと思わせる魅惑の目。

それでいて、もう見られることはない目。


ねえ、 夢を見るんだ。
貴方の。
貴方が目の前にいて。
温かさも優しさもないコーヒーと。
暖かくも心地よいとは言えない暖炉。
似つかない白いテーブル。
まるでそこから色が抜け落ちたかのように。

「ねえ、 何か話してよ。」

絶対に叶わないと言った癖に、光(貴方)に縋る。

「貴方の全てを感じなきゃ、 生きられないよ。」

もう見ることなんてできない癖に、希望 (貴方) に縋る。

何も反応はない。

それでも、ずっと。
ずっと。ずっと、 ずっと。
ずっと、

ずっと。

夢に見ている

夢を、見ている。

1/13/2026, 10:45:17 AM