風雪 武士

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バカみたい。

青い瞳の来客編5

2026年3月16日月曜日23時32分
一通りの作業を終えて、駐車場管理の為ホテルの外に出た。
いつものように連泊の車に赤いコ−ンを置いていく。
街灯の落ちる屋根の下で作業に没頭していると、アォ−ン!アォ−ン!と猫の鳴き声が聞こえた。
またか、この近くに猫がいるのか?
周囲を注意深く見るが猫の姿はなかった。
車の下を覗くがいない。
あれ?もしかして上にいるわけないよね。
僕は上を見上げた。
すると、トルコ猫が屋根から前足を出して見下ろしている。
ゲッ!!猫が上から見ている。
正直驚いた。
僕は一瞬、人間が見てるんじゃないか?と勘違いした。
こんな光景を目撃するのは僕ぐらいだろう。
「昨日から鳴いているのは君だね。お腹空いているんだね。特別にエサをあげるよ」
僕はジャケットのポケットからキャットフ−ドと小皿を取り出した。
そして、アスファルトの上に小皿を置き、キャットフ−ドを乗せた。
トルコ猫は微動だにしなかった。
あっ!そうか!僕がいるから警戒して食べに来ないだね。もう〜、しょうがないな。猫ってワガママなんだから…」
僕はエサから3m離れた。
「ハイ、どうぞ!遠慮なくお食べ」
僕は笑顔で言った。
それでもトルコ猫は食べに来ない。
「ええ!?どういう事?君、もしかして屋根から降りられないの?」
僕はトルコ猫に聞いた。
トルコ猫は頷いた。
「それで、君は僕にそこから降ろしてほしいと頼んでいるわけ?」
トルコ猫はまた頷いた。
「ざけんじゃねえぞ!自分で屋根に登って降りられないなんてバカみたい!己でなんとかしろ!僕をトラブルに巻き込まないで!」
人も猫も自分で蒔いた種は、自分で刈り取ろう。

続く?????






3/23/2026, 6:04:54 AM