君と最後に会った日
私は最後とわかっていたはずなのに
言いたいことのひとつ言えずに
言おうとさえせずに
まるで君は見知らぬ他人だったかのように
最後の最後まで向き合わなかった
この途方もない寂しさから
全身全霊で逃げていたんだ
君がいなくなって
自分が保てなくなるのが怖いから
君がいなくなって
自分の愚かさに気づきたくないから
私が先に去った方が
私の傷は浅くて済むと思った
どんな時も私は
自分のことしか考えていなかった
君のことを考えている振りをして
常に自分を守ろうとしていた
6/26/2024, 1:29:48 PM