桃色の衣が良く似合う君
おちゃめで、悪戯好きで、人が好き
そしてなりよりも、あいらしい
みんなそんな君のことが
大好きだった
僕たちの世界には、
君の足跡でいっぱいだ
触れるたびに、
君の後ろ姿が
うれしそうに笑う姿が
揺れる薄布越しに見えるようだ
最後の夜
妖精のようにうつくしい君が
「花嫁衣裳」の純白に包まれて
花と散った夜
今でも、風に吹かれる薄桃色を見ると思い出す
君の理由はあの夜に教えてもらったけれど
君の心は最後までわからなかった
いつか僕たちは君の遺志を乗せて
終点へとたどり着くだろう
その時までに、どうか
君の願いが成就しますように
僕たちの宿願が果たせますように
「風のいたずら」
1/17/2025, 7:03:48 PM