弥梓

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『楽園』

※BL 二次創作 セリフのみ

「一緒に地獄に堕ちないか?」
「勝手に一人で堕ちてろ」
「つれないなぁ。こういう時は、例え地獄でもお前さえいればそこは楽園だ! とでも言って愛を深め合うのが恋人たちのセオリーじゃないか」
「お前と恋人とやらになった記憶はまったくないから、オレには関係ない話だな」
「相変わらずこっちの方もつれないなぁ。いい加減恋人になってくれてもいいのに」
「期限付きの都合のいい相手、の間違いだろ」
「期限?」
「お前…、ここに骨を埋める気はあんのか?」
「この街は面白くて好きだけど、まだまだ行きたいところはたくさんあるからなぁ」
「結局、お前が旅立つまでの間ってことじゃねえか」
「ああ、なるほど、そういうことか。それなら心配いらないよ。旅は君も連れて行くから」
「は?」
「君を連れて行くことはもう決めてあるから、旅立ちでお別れ、なんて心配はなくなったな。これで心置きなく僕の恋人になってくれるってことでいいのかな?」
「良いわけあるか! 旅の話も初耳だぞ!」
「そりゃあ、今初めて話したからね」
「同意もしてないのに、それでよく決定したとか言えるな」
「旅を辞めることはできないし、君とも離れたくない。そうなると答えは一つしかなくなるからね」
「野宿が基本の旅なんざ、誰が行くか!」
「野宿だって慣れれば楽しいんだよ。それにほら、僕がいれば地獄だって野宿だって楽園になるからね」
「その自信はどっから湧くんだ」
「きみが僕にだけ特別優しいところ、かな。きみが相当僕のこと好きなことは分かっているんだ。そうしゃなかったら、流石の僕だって無理矢理旅に連れて行くなんて考えないよ。僕ときみが二人一緒にいること以上の幸せなんて、きっとないよ。だから、色々諦めて、僕と一緒に楽園へ行こう」

4/30/2026, 6:27:38 PM