小絲さなこ

Open App


「君を奪いたくても」


好きになる順番とか、理由とか、そんなこと考えたこともなかった。

気がつくと、それは棲みついていて根を張っていたから。

出会ってしまったこと、それが原因だったのかもしれない。


子供の頃に出会っていたとしても、きっと好きになっていたと思う。


好きになるのに理由なんてない。
誰かが言うその意味がやっとわかったけど、わかりたくなかった。



なぜ、あんなヤツと君は付き合っているのだろう。
奪ってしまえるのなら、奪ってしまいたい。
だけど、奪えるような君でいてほしくないとも思う。

それでも、万が一の機会を伺っている自分に嫌気が差す。



────たとえ間違いだったとしても

4/22/2024, 2:59:21 PM