見咲影弥

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良いお年を。

マミちゃんに言った。
彼女はくしゃっと顔を歪めた。

良いお年を。

彼女も呼応するように言った。彼女のマフラーはおろしたてで真っ白。

許せなかった。

彼女の首にナイフを差し込んだ。

許せなかった。

彼は、私のものだったのに。

あんたなんかに奪われてしまった。

あんたなんかに良い年なんか、来るわけないじゃん。

「ざまぁ」

彼女の血はぬくかった。

もうすぐ、今年が終わる。

12/31/2023, 2:15:30 PM