広い草原に一輪だけ咲く花。その中に私は居る。親指程度の背丈しか無いからこそ出来る芸当である。少し顔を出し、まだ少し冷たい風を受ける。「暇だなぁ、でも居心地良いここからは出たくないなぁ」そう言ってまた花の中に潜り込む。不思議な力でもあるのかこの花が枯れる事も無く、お腹が空く事も病気になる事も無い身体でかれこれ十数年程引きこもり生活を満喫しているのであった。(一輪の花)おやゆび姫のオマージュ、花の中で寝てみたいってのは夢だなぁ。
2/24/2025, 12:08:20 PM