かくもの

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今を生きる:



我ながらどうしようもない人生を送っていると常々思う。

過去の傷が癒えないのだと目に映る全てから逃げ隠れ、一歩踏み出した先の陽の下で焼かれるのが苦しいのだと閉めきった部屋で蹲る。

言い訳だと言ってしまえばそれまでだ。しかしそればかりでは傷も心根も腐ってしまうのも否めない。

要は、脳が融ける前に首を括るか人の形をした容れ物になるかなのだ。

自分でいたければ生活がままならない。生活を思うと我が身がままならない。どこで間違えてここまで不出来に仕上がったのだか。

さても日は昇り月は沈み誰かが定義した毎日が過ぎていく。お手本に倣えなかったものから弾かれる。弾かれた先はゴミ箱でも何でもなくて、自分の棺を探すばかり。

ただ息をしていたいだけだというのに、なんだって息苦しいものだよなあ。

7/20/2025, 4:35:49 PM