幸せになりたい。と、漠然と願っていた時期がある。願いというより、祈りに近かったかもしれない。今の自分のどうしようもなさが全て消え去って、まるで全くの別人かのように、幸せになってしまいたい。今考えれば、あの気持ちは希死念慮にも近しかった。日々が忙しくなるにつれ、気持ちでいっぱいだった人生の小瓶が、紛れもない自分自身の行動で埋まっていく。夢想した幸せよりも納得感があって、ずっとささやかな今。私は確かに、大丈夫だと思っている。
3/31/2024, 5:33:39 PM