幼い頃、母にねだって買ってもらった三角形のプリズムは、今でも枕元にときどき虹色の影を落とす。
本体は無色透明であるというのに、不思議なものだ。どこまで近づいても虹にふもとがないように、虹色というのはいつも無色透明なものから発せられているのかもしれない。
もしもその説が合っているのならば、常に無色透明な空気に包まれている私たちは、いつも無自覚に虹のふもとにいるのかもしれない。そう思えば、ありきたりな日常でもなんだかちょっとだけ特別なような、ちょっとだけ大事にしたくなっちゃうような、そんな気分になる。
なんか知らんけど幸せやったな。みたいな日々がずっと続いちゃえばいい。さて、明日はなにを頑張っちゃおうかしら。
: 色とりどり
1/8/2024, 12:26:43 PM