六月の帰路

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爛れるように歩いて 霞むようなアスファルト
太陽がキラキラと地面の雑音が頭の中に滞っている
ただ草木が揺れているみたいに
階段を登ってゆくみたいに
そんな人生を臨んでいるだけなのに
たんぽぽみたいな花が咲う そして雨の日には蕾は眠る
ちゃぽちゃぽした水溜まりの傍に
君は僕が嫌いなのね
小さな刃物が殺人鬼が笑うみたいに僕の傍に揺れて
枯れていた僕を他所目に
雨水が項垂れるだけの音がしている
皮が血の海に覆われて 地獄絵図に化す❓
道路が動いているみたいだった 涙が動いて
僕はただ死んでゆく塗れになるだけだった
せめて綺麗に死にたかった
線路を無くした電車のように
冷たい熱帯魚のように

僕はまるで僕みたいに死ぬんだ

11/21/2022, 8:16:30 AM