それは一瞬だった。形のないものが崩れる時、誰もが気づかないものだ。流れゆく思いが、過ぎ去っていく時代が、刹那である。幼い子供は責任ある大人へ成長し、小さな芽は大樹へ育ち、木造の家は枯れゆく。その中に、私たちは存在している。まるで時間を止めるかのように、秒針の音を聞いている。目を閉じたら、また明日。
3/11/2024, 4:27:03 PM