「窓からそそぐ」
朝起きて、窓を開けた。窓からそそぐ光は優しく、私を包み込んだ。
そして、ふっと浮くような不思議な感覚に包まれた。
それから、何があったのかは知らない。私は、雲の上の家にいた。家の窓から、外を覗き込んだ。
家は何一つ変わっていない。いや、一つだけ変わっていた。玄関に、「外には出るな」と張り紙がしてあった。
でも、出るなと言われると、出たくなってしまうものだ。外に一歩踏み出した。
私は、もっと警戒しなければならなかったのだろう。私は、雲の上から落ちてしまった。
私は、「もう外には出ないから、落とさないで」そう願った。
その瞬間、またふっと浮くような不思議な感覚に包まれた。そして、家にいた。
家の窓から、外を見た。すると、あたたかい光が差し込み、また不思議な感覚に包まれた。
何かが変わった気がした。何だろう?そうだ。普通の家に戻ったんだ。外に出ても、何も起こらない。窓から外を見ても、何も起こらない。あの、不思議で暖かな光は何だったのだろう。
私は、現実に戻った。現実が、一番嬉しかった。
10/17/2024, 10:14:55 AM