hakn

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目が覚めると

「んん、?」
目が覚めると、私は知らない場所へ来ていた。
「ここは…どこ?」
「あ、やっと起きたんだね!」
「…え」
周りを改めてみると、目の前に男の人がいた。
相手は私のことを知っているようだが、私は
始めてみる人だ。
そして目の前には無数の白いベッド。白い壁。
そして窓が空いている。
その時、私はわかった。
この人は、誘拐犯だ。私をさらったのだ。
それならば、訳のわからない部屋の説明もつく。
きっと他にも人を連れてくるに違いない。
そして最悪殺されるかも知れない___
ならば、あの空いている窓から逃げよう。
「大丈夫?」
そう言って彼は近づいてくる。
「やめてッ!来ないで!」
「ねぇ、大丈夫だから落ち着いて!」
「いやぁぁぁ!!」
私は叫んでから、窓へむかった。
「ちょ、危ないよ!」
彼が言っているのにも気づかずに、私は窓から飛び降りた___


「あぁぁぁ…」
飛び降りてしまった…
彼女は、今日、事故に遭ってここに運ばれてきたのだ
彼女は昔好きだった女の子で絶対に守りたいと思った
幸い、一命は取り留めた。
だが、状態が完全に治ったわけではないので、ベッドで寝かせていた。
そして彼女は、起きた。
最悪なことに…彼女は、記憶喪失になっていた。
なら、当然のように、ここのこともわかっておらず、
僕のことも覚えていなかった。
そしてパニックを起こし、飛び降り自殺をしてしまった。
もしも、過去に戻れるのなら、僕は、俺は、

あの日伝えられなかったこの思いを、
伝えようと思う___

7/10/2023, 1:55:47 PM