#哀愁を誘う
私が幼い頃から大切にしている、猫のぬいぐるみがあります。
つらい時は励ましてもらい、愚痴を聞いてもらったりもしてきた、戦友のような猫ちゃんです。私が結婚してもついてきてくれて、今では子守りもしてくれます。
しかし、私にとっては大事な戦友でも、子供たちにとってはただのぬいぐるみ。
投げたられり、かじられたり、ぶんぶんと振り回されたり、半日くらい床に放置されたり……数十年ぶりの暴挙に耐える姿に、まったく、おもちゃはつらいぜという字幕が見えてきそうです。
あるいは、映画の魔女の宅急便の、ぬいぐるみのふりをしたジジのように、「ヒッ」「早く助けにきてぇ……」なんて言っているのかも知れません。
もちろん、子供のために作られた猫ちゃんは、それでも頑張って子守りをしてくれるのでしょう。我々が文句を言いながら毎日働くのと同じように。
ありがとう、猫ちゃん。我が戦友よ。
歴戦のサラリーマンのような猫ちゃんを早めに休ませてあげるため、これを書いたらまた家事に戻ります。
11/4/2024, 8:59:01 PM