多田野一人

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閉ざされた日記
本棚の隅に置いた儘の大学ノート…日に焼けて、埃も積もっている…ノートの表紙には、あなたと私の似顔絵が寄り添っている…
あなたはこの交換日記、憶えてるのかな…二人がまだ十代の頃、周りに秘密にしていた関係の秘かな証だったね…他愛もない日常の出来事や、二人だけの心の交換…まだ携帯電話すら無くて、アナログなものだけれど、確かに、二人だけの世界だったね…それも、あの日から、どうして..も開けない…

1/18/2024, 2:39:58 PM