こひる

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『欲望』

パチパチ、子気味良い音とともに、切れ目を入れたウィンナーに焼き目がついていく。
プシュッ、缶ビールを喉に乱暴に流し込む。
ウィンナーはフライパンからおろさず、箸を伸ばす。
「たまらんーー」

バサッ、背中からベッドに倒れ込む。
目を閉じるが、興奮気味な頭が、まだ何かを欲している。スマートフォンでネットショッピングを開く。
このマンガとこのスニーカーはどうしても欲しい。悩む、悩む、悩む・・・・・・「買っちゃえ!!」
何か、途中から買うか買わないかじゃなく、どうせなら全巻揃えたほうがいいとか、バリエーションでもう一足、色違いを買ってしまおうかとか考えていた。

掛け時計を見てから、両足を天井に振り上げて、「よっと」勢いよくベッドから起き上がる。キッチンの棚からカップ焼きそばを取り出し、ポットの湯が沸くまでに、プシュッ、二本目の缶ビールを開ける。ゴクッ、ゴクゴクーーもう、待ってられないとスナック菓子の袋を開け、バリッボリッバリッ
3分タイマーをフライング気味に止め、手つきよくカップ焼きそばのお湯を切り、冷蔵庫から取り出したマヨネーズを迷わず八往復半。天かすも投げ入れる!
プシュッ!プシュッ!!
「あっ、ドーナツあったな」

ベッドに飛び込み、スマートフォンで動画サイトでお気に入りを開く、、、

「んあっ、また寝てたのか、頭痛すごっ。明日、仕事とか嘘だろ・・・・・・てか、日付変わってんじゃん、晩飯食ってねーし」
ングッ、ングッ、卵かけご飯二杯を無我夢中にかけ込む。

明日、頭を抱えて後悔するかもしれないけど、今は知らん。

3/1/2026, 12:13:57 PM