「仲間」
はぁ。みんなはいいなぁ。
仲間がいて、帰る場所がある。
そんなものはいらないって思っていた時もあった。
実際、人のいるところに身を置くとものすごく疲れるし、結末も大抵不幸になるか、僕のことなんかみんな忘れるかで。
彼らにとって僕はどうだっていい存在だ。
僕にとって彼らがどうだっていいように。
でも。
僕は誰かにとって、少しでも大切な存在になれたことはあっただろうか。好きだと言われたことはあっただろうか。みんなにとって、価値のある存在だったことが、あったのだろうか。
……全くもってない。
悲しいかな、それが現実だ。
欲しがるだけで努力もしない、そんな僕の仲間は。
ぽっかり空いた、この孤独と後悔くらいか。
でも、これでいい。
疲れずに、不幸にならずに、忘れられずに済むから。
だから、今日も僕は───
孤独を連れて歩いている。
12/11/2024, 9:36:02 AM