燈翠。

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∮月に願いを

平安の時代、人々は今よりも遙か澄みわたる夜空を見上げ詩を詠んだ。

天の川でさえも燦爛と輝いて見えるだろう空へ

人々は月を謳った。

その当時に生きる者にとって月とは、

夜を照らす希望であり

別れを告げる余韻であり

共に空を仰ぎみる道導であった。

星に願いを祈る私たちは、月を見ているようで視れていなかったのかもしれない

何時だって月は、太陽よりも傍で私たちを見守っている

星を探して見上げる前に

お天道様に見られる前に

月に願いを

5/26/2024, 1:07:14 PM