「Change The World」で
急にクラプトンは、
『たとえ一日でも
王になれるのなら
君を女王に迎えて
私たちの王国で
私たちの愛が治める』
だなんて歌いだす。
ともすれば偏執的で、
まるで洗脳してでも、
『君』を欲しがるように。
元は逆で、
ジャッドが女性として歌った。
『たとえ一日でも
女王になれるのなら
貴方を王に迎えて
私たちの王国で
私たちの愛が治める』と。
貴方が私の愛に気づいてくれるなら、
私は貴方のすべてを照らしてみせる。
心を閉ざす『貴方』へ
愛のもどかしさを募らせながら
遂には『女王になれたら』と想う。
貴方が王になることを受け入れ
私の隣に来てくれるのならば。
たった一日なりゆきにでも、
夫婦として生きることができたなら。
まるで愛が全てを治めていくように、
世界が色づき動き出し始めるように、
貴方に思わせてみせる。
二人で生きることができたなら、
貴方のすべてを照らしてみせる。
富も権力も望まぬ願いが、
女王になれたらと思わせるほどに、
『貴方』の心は遠く、遠過ぎる。
悲痛なほどに、
一人の女性としての想いに満ちた詞。
男が、女が、という時代ではないし、
クラプトンが王として歌うことも
ジャッドの心情を想えば漸く、
もはやそこに何の偏執性もない。
And our love would rule
In this kingdom we have made
行き過ぎた解釈かもしれない。
まだ私には、
この「rule」を超える言葉は
今夜、出てきてくれそうにない。
―――――
(ルール)
4/24/2024, 1:31:43 PM