テーマ:太陽のような
「たくさんの向日葵を見たい。」
いきなり向日葵を見てみたいと話し、その手に持っていたスマートフォンの画面をこちらに向けてくる。
そこにはひまわりに囲まれ、麦わら帽子を被り微笑んでいる人の写真が表示されていた。
こんな暑い日に外に出るなんて正気なのかと心の中で悪態をつきながらも、この写真の人のように麦わら帽子を被った貴方を見たくなってしまう。
「まぁ、いいけど。いつ行くの?」
「えぇ!本当にいいの?断られるかと思ってたよ」
驚いたように目を丸くしてころころと笑う姿は
ー閑話休題
「やっと着いた〜!電車を降りるとやっぱり暑いね」
「そうだね。ほらお茶飲みな、水分補給。」
伸びをしながら大きく欠伸をする姿は小動物のようだ。そんな貴方にお茶を手渡す。
電車を乗り継ぎ2時間かけて来た駅舎は木造でこじんまりとしていて趣がある。時刻表の隣には何個か映画のポスターが貼ってあることから、撮影地としても使われているみたいだ。
駅周辺にはコンビニだけでなくバス停すらもなかった。周りには月極駐車場や畑があるだけだったので、目当てのひまわり畑まで軽い雑談をしながら歩いていく。昨日の夜ご飯のことやひまわり畑が実際はどんな場所なのか等。
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「わ〜!一帯全部向日葵が咲いてるんだ!すごく綺麗」
「そうだね、すごく感動しちゃった。」
時折風に揺られひまわりに付いた水滴が太陽に照らされキラキラと光る姿はまるで海のようだった。
「暑いのに一緒に来てくれてありがとう」
強い日差しに照らされて微笑む貴方の横顔はまるでそこらじゅうに咲いている向日葵のようだ。
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登場人物の年齢・性別は読者様の解釈に委ねております。
読んでくださる方がいるのは嬉しいですね。
一期一会の出会いに感謝を。
2/22/2026, 11:20:19 AM