ふとした瞬間に浮かぶ、誰かの姿。記憶の中にはいない。知らないはずなのに、懐かしい。意識して思い浮かべようとすれば、その途端に掻き消える。忘れよう、気づかないふりをしようとするほどに、姿は濃くなり離れない。心の片隅にいる、見知らぬ誰か。霞む消えない面影に、目を伏せ嘆息した。
12/19/2025, 10:04:53 AM