この世界は
この世界は美しい そうやって持て囃されてる僕達の世界
だけど完璧な美しさを保つには、
欠けた物を覆い尽くす必要があって
見えなくする必要があって...
僕達は、その見えない部分の住人で...
暗い 暗い 闇の中 食べる物も
寝る所も 雨露を凌ぐ庇も無くて...
それでも必死に生きるのは....
死にたく無いから....
それもある
しかし一番の理由は、きっと
諦めているから...
この世界の美しさに敗北を感じているから
たとえ僕達が死んでも
誰にも見向きもされないから....
明るい世界に行けるのは
一握りの選ばれた人間だけ...
それを知っているから....
今日も僕達は、ゴミを漁り
それを売ってお金に変え
一つのパンを分け合って食べる。
お互いを明るく照らす灯りにして....
この世界の最上階の暮らしを夢想し
おかずにして
恨み言も憎しみも枯れ果てて
僕達は僕達の世界を受け入れ
あるがままに生きて行く
最上位の者に笑われ蔑ずまれても
これが僕達の生き方
格好悪くても はしたなくても
人は与えられた環境の中で生きて行くしかない
幸か不幸か
貧しさ富かは別にして
人は、生まれた時から平等ではない
理不尽に虐げられる人も
お金があっても満たされず空虚さを
抱える人もいる。
どういう環境が幸せか
なにがあれば幸せだなんて一概には言えない
この世界には、戦争をしている世界も
富や名声を築く世界もある
戦争をしている世界は必死に逃げ
家族や 友達 恋人あらゆる大切な人と
一緒に居られる事に感謝し
戦争の終わりを祈るだろう...
富や名声を築いて居る世界は
豊かな食物 豊富な物資に囲まれ
贅を尽くして幸せを享受している
しかしいつしか本当に心の底から
欲しい物 叶えたい事を
失している。
この世界の表と裏
光と闇
幸と不幸
貧しさと富
上と下
皆が皆 平等に幸せになれる世界は
理想だし 目指すべき目標なのだろう...
でも人と人が一緒に住み
言葉を交わしあえば 衝突を生み
喧嘩を生むだろう
だけど 人と人が一緒に住む事で
寂しさを埋め合ったり
優しさを分け合ったり出来る。
世界の表と裏
それと上手に付き合うのは
難しい事なのかもしれない
だけどその世界に住む人達の絶望や希望
いろんな事がある中で
少しでも 些細なプラスを見つけて
ポジティブに受け取れれば
きっと絶望も希望になれるはず
そういう世界が一つずつ増えれば
良いと僕は思う
そう思い 僕達は 暗い 暗い
絶望の中のこの世界で
死にたくない想いと 少しの諦めを
抱えながら
今日も僕達の世界を生きて行く。
1/16/2024, 6:31:20 AM