「神さまが舞い降りてきて、こう言った」
旧約聖書や仏教の『維摩教』の中に登場するのは、プロジェクションマッピングのような映像効果の出現で、こうしたシーンに出会うと、現代の映像技術で映画のような効果が充分、演出できると感じる。
では、いまから二千年以上前の人間が、プロジェクションマップングの世界に遭遇したら?おそらく恐れおののき、神が降臨したと信じると思う。ここで重要なのは、いまの時点から、どれほど前の出来事であるか、ではないだろうか?
さて、科学技術の発達した現代で、神さまが舞い降りてきても、映画撮影か何かかな?程度の事かもしれない。そして、社会の価値観も多様化しているから、二千年以上前にちょうど適した神の文言が、はたして現在の価値観に合致するだろうか?
社会の価値観は、ゆるやかに変化していくのが、望ましいと感じる。また新たに生じた問題には、すみやかに対処する必要がある。
遠い昔のように神さまが舞い降りて来ることは、おそらくないだろう。それだけの心理効果を与えることは、もはや不可能なのだから。それなら、いま神はどんな言葉を人類に残すだろう?
あまりに、たくさんの宗教があふれている。それぞれの神さま方に、それぞれ伺う訳には、いかない。おそらく、それぞれに異なる文言が語られるに違いない。
でも、共通の目的は、愛と幸福の希求である。
「同じ究極の目的に向かって進め。
宗教同士が互いに争うなかれ。
人類と地球を共に守れ」
宇宙神から、そんな言葉を期待して待っている。
7/27/2023, 1:13:37 PM