星川 昏

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 星を抱けば、私は。
私は、あの星になれるのではないかと。
星のひとかけらを抱けば、私は。
私は、太陽の如く輝けるのだと、錯覚していた。
 星は太陽なくして輝けず。
太陽は星がいなくても輝けて、酷く残酷なものであるのだ。私は、酷い人なのだ。
 太陽に近づく努力もせず、輝けないと嘆くのだから、酷く傲慢なものだろうと、自分を笑うことしかできないのだ。

1/9/2025, 2:38:50 PM