徒花

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「1000年先も」

良くも悪くも様々なものが変化し続けていくこの世の中で1000年先も何一つ変わらないものがあるのなら、それはこの世の理くらいだろうか。

1000年先も人が生きている保証なんてない。

生物が存在している保証も、地球が存在している保証も、絶対なんてどこにもないんだ。

それでも、この世の中はどうやらルールとやらがあるらしい。

絶対がないなら、そんなルールもやがて変わってしまうのだろうか。

この残酷なルールはいつか終わってくれるだろうか。

私は知りたい。この世の全てを。

その先に残酷な結末が待っていたとしても私は知りたいと願うだろう。

知りたがりなのだ。

しかし、知ったところで私は何も変わりはしない。

ただ知りたいだけ。

否定も肯定もしない。

私はこの世界に"生かされている"身なのだから。

私にどうにか出来る問題じゃない。

口を出せる立場でもない。

ただどうせいつか消えてしまうなら私はその日まで追求し続ける。

答えを教えてくれないというのなら私なりの答えを探す。

ひたすら考える。思考する。

今の自分で居られる内、自分が死ぬまでに自分なりの答えを見つける。

私は私の生きたいように生きる。

生かされている身とは言え、私はこの世界について、己について何も教えられていない。

教えられてくれないのなら、せめて自由に生きる。

1000年先なんて私は知らない。

どうなるか分からない未来に期待なんてしない。

何も教えてくれないのなら、
想いや記録は残しても希望なんて託さない。

私が私で居れる最初で最後のチャンスかもしれない。

魂がどうのとか、天国とか地獄とか、転生とか、生まれ変わりとか、そんな不確かなものを信じれる心は私の中には存在しない。

1000年先がどうなって、私の死後がどうなろうと
今の私には知ることが出来ない。

だから願わないし、信じない。

もう、なにかに託すなんてしない。

見えない未来に希望を抱くことも。

誰かを信じることも。

自分が明日生きてる事を信じることも。

いけないとわかっていても、それでも、
もう何かに縋るのは怖いから。

独りよがりの先に待つのは絶望だけだから。

自分が本当に信じれるのは自分だけなのだから。

1000年先もこうであったら、なんて願えない。

2/3/2023, 4:31:47 PM