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二人ぼっち。

これまた不思議な言葉だ。

ちょいと辞書を引いてみよう。

【二人】人数が二であること。また、その数の人。
【ぼっち】一人ぼっちの略。
【一人ぼっち】仲間や肉親がいなくて
       ただ一人であること
       一人ぽっち
       「ひとりぼうし」の転

子供のような事を言うが、二人は一人ではない。
二人ぼっちの言葉が持つ不思議な感じは、
多分この数字の違和感が原因だろう。

意味から求められないのなら
情緒的なところに落とし込んで考えるしかない。

例えば、
二人いるのに「ぼっち(一人)」と感じているから、
二人ぼっちなのかもしれない。

例えば、
「ぼっち(一人)」が二人いるから、
二人ぼっちなのかもしれない。

どちらにしろ、孤独や寂しさ、人との壁のようなものを感じるのに変わりはない。

これが二人「きり」という言葉になると、
期待や喜び、緊張等を感じるが、孤独等は感じない。

「ぼっち」
たった三文字なのに、随分強い言葉だ。

これが「ぽっち」になると
途端に頼りなくなるのだから言葉とは本当に面白い。

3/21/2024, 12:35:38 PM