君を照らす月
綺麗だと思っていた
美しいと感じていた
コロコロと変わる表情は
見ているだけで心が弾み
話す声は耳に心地良かった
私に触れる手はいつも優しく
向けられる視線はあたたかく
君のそばにいられる事が
誇らしくあり
幸せでもあった
今夜も空を見上げ君を想う
遠く瞬く星々の輝きと
あの日とは異なる形の月
頬を撫ぜる澄んだ空気は
流れた時間と君との距離を
私という存在に思い出させる
あの日最後に見た
君を照らす月のように
淡く儚げに霞んでいく君との思い出を
決して忘れないために
私は君の名を唇に乗せる
いつかまた
君と会える日が来ると信じて
11/16/2025, 6:46:19 PM