春風にそっと背中を押され
学舎の屋上まで来た
希望も自信も 全て失った瞳から 雫が落ちた時
自分自身の心の終わりを感じた
体を少し傾ければ
進んでいく私の時を止めることが出来る
でも 私ね 後悔しそうな事がひとつだけあるの。
もっと皆と同じように普通の生き方をしたかった
私なりでいいって あの人は優しいから
そう言うけれど。
まだきっと壊れてない この心は
まだもっと頑張れたんじゃないかしら
時は止められない。 戻りもしない。
呼吸ひとつする度に後悔が増えていく
それでも その日が来るまで
生きていたいと思った
私が思い描いた未来は
どれもファンタジー作品の様で
叶うわけが無い夢ばかり集めているけれど
それでも 笑う時間があるだけで
それだけで
私の旅の終点は まだ まだ 先にあるの
8/10/2023, 3:03:35 PM