ひら

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だるっとした灰色のスウェット。
白のサンダルをパタパタと鳴らしながら道をゆく。
絶えず灯るコンビニへと踏み入る。
缶とつまみと18番を買い流れのまま店を出る。
「あざしたー。」
遠のく声が耳に残る。


不用心なドアノブをひねる。
この狭さに落ち着き、息詰まる。
窓を開け、肘をつきながらカチッと火を点ける。
肺へ送られた煙は明日さえも見えなくする。
黒と白と煙元の灰まみれの赤くらいしか持ち合わせない視界。


日めくりカレンダーにふと目をやる。
日曜の赤がやけに鬱陶しくて、一枚破って丸めて部屋の片隅に放った。
カシュッと開けたソレは、吐き出した虚しさを取り込むように喉へと伝った。

2/18/2024, 2:07:35 PM