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全身に激痛が走り目が覚めた。仰向けで目だけ動かして周りを見ると、不安そうな表情をした両親と、医師と看護師がいた。なるほど、そうか。僕は失敗したのか。生きているのは奇跡だと言われたが、僕にとっちゃ奇跡でも何でもない。ただの地獄だがな。なぜこんな時だけ運がいいのだろうか?なぜこんな時だけ神は救うのだろうか?涙が込み上げた。
「よく生きてたね。頑張ったね…」
「生きていて良かった…!」
…僕の気も知らないでそんなこと言うな。涙を抑えようと天井に目を向けた。ああ、駄目だな。真っ白に統一されたそれを見ると、僕の居場所などどこにもないような気持ちになる。点滴と、苦しみの匂いがした。

8/2/2023, 11:33:03 AM