死屍累々と積み上がる
赤い血染めのシャレコウベ
骸骨で出来た小山の上に
ソレは独りで立っている
髪は逆立ち、目は吊り上がり
切れた皮膚から血が滲む
かつて身につけていたものは
ほとんど全てが削げ落ちて
資格があるのは一人だけ
何にも優る者だけが
君を所有するだろう
誰が言い出したわけでもなく
気づけば始まる殺戮ショー
手にしたナイフを強く握って
君の為に刃を振るう
私は誰よりも強く、賢く、優れている
私は誰よりも君を手にする権利がある
私は誰よりも風雅で優雅
私は誰よりも×××で×××
全てが終わったそのあとに
唯一残った君のこと
私だったその生き物は
黒い血が滴るカギ爪で
君のその腕に手を伸ばす
私だったその生き物は
この世界で誰よりも
「−誰よりも−」
2/16/2023, 4:02:16 PM