誘喜

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 光と闇の狭間で……こんな言葉、日常生活では使ったことがない。まあ、常識的に考えて、こんな言葉を使う人はどこかの中二病腐りくらいだろうけど。
 光と闇というのは比喩であるように思う。よく、産業革命の光と闇、とか、高度経済成長の光と闇とか教科書にでてきたりしているけれど、そういうものだろうか。要するに、キラキラ綺羅びやかな世界と陰湿でジメジメとした世界、この二つの対比を表しているのでは。だから、日常生活で使うことはあまりない。小説とか漫画とか、そういう文章の中でだけ用いられる限定的な表現だと、僕は思う。その狭間?どういうことだろう。光と闇の対比に振り回されて、悩まされるということか。
 たとえ闇が強くても、光が消えて、そのギャップに苦しまされたとしても、その狭間で頑張って、勝機を見出そうとしている人はいる。負けないで、この社会、この世界に。

12/2/2024, 10:11:08 AM