雨野葉

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中学3年夏、友達が1人空に溶けた。

誰よりも明るく、強く、負けず嫌いな努力家で
彼の存在は太陽のように私たちを照らし、
見上げるほど高い場所にいたような気がする。

彼の姿を私たちの希望だと、そう思っていた。
そんな彼は夢半ばで突然空に溶けた。

私は1ヶ月もの間その事実を知らなかった。

夏の終わりは驚く程に残酷だった。

彼のような素晴らしい人が
自ら望んだわけでもなく突然に

私はもっと頑張りたいと笑った彼の笑顔を忘れられない
あの日が最後だったと、その数時間後だったと

私は分からなくなった

なんにもない私が生きていて
なんで彼がいないのか

あれから7年でしょうか。
私の生きる意味はまだ見つかりません。
私には生きることがとても、とても荷が重いです。
今もあなたではなく私だったらと思います。

あなたの命と私の命を比べることは
出来ないとわかっています

だけど、どうしても
私の生には価値を見いだせないのです。

4/27/2023, 12:05:45 PM