忘れられない、いつまでも。
忘れられない、その、あったかも知れない物語が。
忘れられない、あの、打ち震えた心が。
忘れられない、それがこの心まで辿りついた軌跡。
失ったものを愛おしむ心に似て、未生の夢は心のなかで、いつまでも私だけに惜しまれる。
誰とも分かちあえない、分かちあう必要もない夢が、この心にあふれて、
私の夢ではなく、優しい心になるのだろう…
それは、不思議にあなたの心でもある。
何故ならひとが持つそのやりきれなさが、刃に変わるのをまぬがれた時、
それはひとの持つ優しさに、変わらざるを得ないと思うから。
5/9/2024, 10:26:43 AM