「暗がりの中で」「もう一つの物語」
間違えて内容を消してしまった!!!:(_;´꒳`;):_
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ぼくは暗がりの中で、光を見つけた。
いや、光に見つけられた。
ぼくはどこで、いつ生まれたのかわからない。
それとも、いつ死んだのかのすらわからない。
そのうえ、なんにもできない。
ただただ仄暗い空間で、何かを見上げることしかできなかった。
そんなある時、機械の少年がぼくを見つけた。
そして彼はぼくに居場所と身体をくれた。
ぼくの正体を知る機会までくれた。
そして今、ようやく分かる。
でも、ぼくは自分のことを知ってもいいのだろうか。
自分を知ることで、いるべき場所がなくなってしまうのではないか。命すら、なくなってしまうのではないか。
不安と期待を胸に、ぼくは自分を知る。
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やぁ、構造色の髪の少年よ。ようやくこの日が来たね。
キミは自分のことを何も知らなかった。
その上とても不安定で、存在すら危ういときた。
ボクは素晴らしきマッドサイエンティストなので!少し悩むだけでキミ専用の空間と仮の身体を作れたが!もし発見したのがボクじゃなかったら今頃消えていたかもしれないね!
そんなキミが、もう正体を知る日が来るなんて。
感慨深いというか、少し寂しいというか。
「こちらの物語」にはほとんどキミの出番がなかったから、あまり理解されないのだろう。しかし、キミのために作ったあの場所で話をしたり、色々考えたりしたのはすごく楽しかったよ。
……今生の別れのような雰囲気になってしまったが、キミの居場所はまだある。キミの身体だってある。
もしキミが自分の正体を知って、行き場所を失ったとしたら。
またあの場所に戻っておいでよ。
キミならきっと、大丈夫だ。
これからももう一つの物語を、キミの物語を続けて。
「前回までのあらすじ」───────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにした!そうしたらなんと!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚したうえ、アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかった!そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!
……ひとまずなんとか兄を落ち着かせたが、色々と大ダメージを喰らったよ!ボクの右腕は吹き飛んだし、ニンゲンくんにも怪我を負わせてしまった!きょうだいについても、「倫理」を忘れてしまうくらいのデータ削除に苦しめられていたことがわかった。
その時、ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。「機械だから」って気味悪がられたけれど、ボクがキミを……キミ達宇宙を大切に思っているのは本当だよ?
それからボクは弁護人として、裁判で兄と旧型管理士の命を守ることができた。だが、きょうだいが公認宇宙管理士の資格を再取得できるようになるまであと50年。その間の兄の居場所は宇宙管理機構にはない。だから、ニンゲンくんに、もう一度一緒に暮らそうと伝えた。そして、優しいキミに受け入れてもらえた。
小さな兄を迎えて、改めて日常を送ることになったボク達。しばらくのほほんと暮らしていたが、そんなある日、きょうだいが何やら気になることを言い出したよ?なんでも、父の声を聞いて目覚めたらしい。だが父は10,000年前には亡くなっているから名前を呼ぶはずなどない。一体何が起こっているんだ……?
もしかしたら専用の特殊空間に閉じ込めた構造色の髪の少年なら何かわかるかと思ったが、彼自身もかなり不思議なところがあるものだから真相は不明!
というわけで、ボクはどうにかこうにか兄が目を覚ました原因を知りに彼岸管理部へと「ご案内〜⭐︎」され、彼岸へと進む。
そしてついにボク達の父なる元公認宇宙管理士と再会できたんだ!
……やっぱり家族みんなが揃うと、すごく幸せだね。
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10/29/2024, 1:37:25 PM