君が僕のとなりで2月の夜空を見上げていると、濃紺の空に一筋の光がきらめいた。
「あ、流れ星」
と君は呟く。
瞬く光は君の意識と静かに溶け合い、君の瞳にも星が宿る。
宇宙のふたつの波動が整ったみたいだ。
「願い事、何かした?」
君は僕に聞く。
「まあね」
と、僕はたいして気のないふりをして返事をする。
本当は、僕は君の綺麗な瞳がいつまでも輝き続けることを願った。
古い光はもう見ることが出来ないけど、君の瞳には思いを届ける力があると思ったんだ。
「星に願って」
2/11/2025, 12:17:39 AM