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子供のままで。

大人になるにつれて、いろんなものを見て、聞いて、感じて
心が変わる。

世間体や周りの目や常識。

いろんなものに揉まれて、ぶつかって、毎日を忙しなく過ごしているうちに、なにか大切なことを忘れていってしまう。

自分が信じていたい夢。
自分が信じること。

それらは“現実”というリアルの前に
簡単に打ち砕かれる。

周りの声に合わせる度に、
自分の声は掻き消されて、聞こえなくなってしまう。

いつから周りのために生きていたの?

子供ながらに大人の顔色を見て過ごしてきた幼少期。

守ってくれる大人のご機嫌を取って、
見捨てられないように、嫌われないように
自分を押し殺して
大人の喜ぶ姿を演じ続けた。

道化はその代償のように、今の私を苦しめる。

苦しいから、向き合うの。

子供の自分が泣いて叫んでいた気持ちを
私が聞いてあげなきゃ。

抱き締めて欲しかった。
味方だよって、貴方のままでいいんだよって、大好きだよって
言って欲しかった。

相手に求めていた言葉はどれも、
私が私に求めていた言葉だったんだね。

いつだって味方だよ。

そう言い続けるの。

膝を抱えた拗ねた子供のままでいる私を

救えるのは、この世界で私だけだから。

5/12/2023, 12:54:41 PM