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「お願い!」
「絶対嫌」
「そこを何とか」
「嫌ったら嫌」

 彼女は肩を落とした。

「そのジョリジョリ頭、触っても良いじゃん」
「良くないし」
「減るもんじゃないよ?」
「それ言う立場なの、俺な」
「星君の意地悪」
「何とでもどうぞ」

 膨れっ面で不機嫌を隠さない、彼女の膨らんだ頬を指で突いた。


『星に願って』

2/11/2025, 7:58:55 AM