神様が降りてきてこう言った
「生きてもいいし、死んでもいいよ」
死にたいばかり考えていた私は『死んでもいいんだ』って許してもらえて嬉しくて
「じゃあ、死にたいで!」
って即決。
「そうか、わかった。じゃあ生きないんだね」
って神様
「うん!死にたい!」
って笑顔で応えた
「そーかそーか。すまないね。生かしたのも私だ。お詫びと言っては何だけど、死ぬ前に何か叶えたい望みはある?」
って神様が聞いてきた。お腹空いてるから、好きなものがお腹いっぱい食べたいし、叩かれたり、閉じ込められたりしないで、お母さんとお喋りしたい。お風呂に入っていい匂いの自分になりたいし、同級生の子が着てる綺麗な服や、筆箱も欲しい。ふかふかのお布団も憧れてるし、通学路以外の外の世界も知りたいなぁ
って考えて
「何もいらなから、死にたい」
って答える。
「本当に?今しか願いは叶えてあげられないよ?」
って神様が言う。
「うん!私ね、お母さんから『産むんじゃなかった』『死ねばいいのに』って言われるの。だからお母さんに笑って幸せになって欲しいから、死にたい!」
だから産まれなかった事にしてほしい。
でも、産まれちゃったから、私の願いの分はお母さんにあげたいなぁ。無理ならいいんだけど。
7/27/2024, 2:05:14 PM