祖父母の家の近くには、寂れた神社がある。
私は元々、祖父母の家が苦手だった。
親戚が、どうしても苦手で、この神社だけが唯一安心できる場所だった。
いつだったかな、この神社に足を運んだとき
女の人に出会ったの。
同じ人間とは思えないほど美しかったんだよね。
お姉さんの隣は居心地が良くって、あっという間に時間が過ぎていったの。
でも、流石に両親が心配しちゃうから家に帰ったんだけど、私を見たおばあちゃんが血相を変えて私にこう言ったの。
「あんたあの神社に行ったの!!」
その時思い出したんだ、
「あの神社には近づいてはいけないよ。」
と言われていたことを…
その瞬間、風鈴の音しか聞こえなくなって…
私の目の前にお姉さんがいた。
お姉さんは私の頬にキスをして、頭を撫でてくれたの。
それから私はここの神社から出られなくなったの、でも私幸せ。
7/12/2025, 12:46:09 PM