いきなり突然に目覚めてしまった。
部屋の中は暗く静かだ。
少し身体を起こし周りを見る。
小人達が各自布団にくるまって寝ている。
部屋の飾り付けが変わっている事に気づき近くにあったカレンダーを見る。12月24日に印が付いている。クリスマスイブだ。
私が眠りについたのはまだ暑い夏だったはず。
だいぶ時期が変わっている。
本当は王子様が来てから起きるはずだが、どうしたものか。
静かに考えていると誰かが部屋に入ってきた。
赤い服、髭を蓄えた顔、大きな袋。
サンタクロースだとひと目でわかる格好だ。
サンタクロースはまだ私に気付いていないようで小人達にプレゼントを置いていく。
そして私の元へ来てようやく私が起きている事に気付いたようだ。
戸惑い声で何のプレゼントがいいかな?と聞かれた。
私はもう一度寝る為に、シナリオ通り王子様を待つ為に毒りんごを欲した。
イブの夜にまた私は眠りについた。
(イブの夜)
白雪姫のオマージュ、起きちゃったら王子様来ないからまた毒りんご食う姫の根性凄。
12/24/2024, 12:56:36 PM