こっこ

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歌の無い人生なんて…。
考えられないし、生きていけない。
子守唄は歌って貰ったか定かではないが、自分の子供が生まれた時には自然と子守唄を口ずさんでいた。
童謡も良い。開業してすぐの、オーチャードホールで森山良子さんの「ふるさと」を聴いて涙した。
そう言えば、高校生になって、アルバイトも出来たから国立のリバプールや渋谷のeggman新宿ルイード…ライブハウスも通った。
洋楽も好きで、武道館には何度足を運んだだろう。
大きい箱も小さな箱も魅力的だ。
あまり大きい声では言えないが、高校生の頃、花の金曜日と銘打っては新宿、渋谷のディスコに通い詰めた。
ユーロビートに合わせて踊った。
眠る前は、自分のお気に入りをカセットテープに吹き込んだWalkmanが相棒だった。
学校にも連れていって、授業中こっそり聴くこともあった。
音楽番組も大好きで、TBSのザ・ベストテンや日テレの歌のトップテン、フジテレビの夜のヒットスタジオ、NHKのレッツゴーヤングも見逃せなかった。
ラジオではFMが音が良いから、良く録音した。米軍基地ラジオのFEN(現AFN)は音より流れてくる音楽重視だった。
演歌も良い。日本のバラードだ。
岩手県出身で民謡も歌えたサブちゃんの歌が十八番の亡き父や、歌はあまり得意ではないが、父と同郷の亡き母の藤あや子さんの紫慕情など思い出深い。
ポップス、フォーク、ロック、ジャズはもとより、シャンソンもレゲエもラップもゴスペルもEDMもビートボックスもオペラもミュージカルも長唄もアニソンも昭和歌謡も…。
民族音楽も。愛して愛してやまない。
こんなに歌が好きなのに、歌を忘れたカナリアの時代もあった。
乳飲み子の長男と2歳上の長女と私。3人の暮らしの時だ。
ゆっくり歌を聴く余裕がなかった。
今は好きなだけ歌を唄えるし、聴くことが出来る。
なんて幸せな日々だろう。
歌を忘れたカナリアは、あの歌詞に込められた想いのように、広い空の下で今日も歌っている。
そして明日も歌うだろう。






5/24/2025, 2:39:33 PM