[耳を澄ますと]
目の前の理不尽に
息も出来ず
目の前の不条理に
言葉を飲み込み
溜め込んだ想いが
今にも決壊しそうな
軋む音
それでも耐えようとする君の身体から
それが聞こえて来た
そして僕は心底驚いた
今にも倒れてしまいそうだった君が
今一度、立ち上がると
その理不尽を
その不条理を
その華奢な腕で
見事に振り払ってしまった
そんな君だから
きっと僕よりも
そんな小さな軋む音を
沢山聞き取れるようになるのだろう
聞こえない人には聞こえない
その音を
どうか自分の音にも耳を傾けながら
5/4/2024, 4:15:17 PM