パッと一瞬一筋の光が刺したかのように空が光った。
まるで天国からの迎えがきているかのようだった。
その数秒後今度はゴロゴロと空が何かを訴えているかのように鳴った。
その声は、まだこちら側に来るのは早いと言わんばかりの音だった。
今日も変わらぬ景色の中で、こんなにも私の心を掴む空模様はなかった。病室の窓の外を眺めて私は思う。
ここまで、天使が迎えに来てくれないだろうか、私に最初で最後のスポットライトを天から当ててくれないだろうか、と。そう考えては、涙が止まらなくなり気づいたら、また変わらぬ景色がそこにあった。
8/23/2025, 4:08:00 PM