世界が眠っている。
家族は眠り、自分だけがここにいて、
この時間は自分だけが
独り占めできるような。
実際はただの夜更かしでしかないのかもしれない。
最近よく行くカラオケ店で、
声の高い高校生らしき男の子が働いている。
始めたてなのか、全力で、微笑ましい。
ああ、自分もそこで働いていたんだった。
シフトが被らないというだけで
さらに距離は遠く他人からの視点になってしまう。
ここはネカフェ。
隣の部屋で、
カップルのイチャイチャする声がして苛つく。
壁をドン、となぐった。
<ミッドナイト>2024.1/26
No.22
創作。
1/26/2024, 12:23:40 PM