伊藤透雪

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20歳/若い日々


新人のとき
心が乾き砂に滴るような
雫が集まって流れになるまで
たくさんの雨を必要とした
曇る日もあり晴れる日もあり
先輩たちの励ましと
同期との賑わいが
二十歳の日を通り過ぎた

二十歳とは
若さという強さと傲慢
弱いもの知らずな手足
分け入る社会の激しい海
で漁をする若者の一人として
賢明に手足を頭を動かす時
もがく日々だった

失敗して落ち込んで、たくさん
酒を飲んだ
愚痴る相手がなくても
酷く疲れても
ひと眠りできれば何とか

苦しい暗い道に迷い込んだとき
起き上がれないとき
支えてくれた仲間もまた
かつて若かった苦しみを
知っている先輩たちだった

1/11/2026, 3:45:15 AM